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「Nothing Phone(2a) Special Edition」レビュー

今回は、購入した「Nothing Phone (2a) Special Edition」のレビュー記事となります。

iPhone4から機種変しながらもiPhone一筋数14年だった自分が「脱iPhone」して良かった点や悪かった点など正直な感想をお伝えしようと思います。

自分が購入した「Nothing Phone (2a) Special Edition」について、ざっくり説明すると、2024年4月に発売された「Nothing Phone (2a) 」の追加モデルで数量限定のAndroid端末となります。

また「Google Pixel8」の廉価版「Pixel 8a」と同じ様に上位モデルに「Nothing Phone (2) 」があり、「a」が付くモデルは、上位モデルよりリーズナブルな価格で販売されています。

iPhone前は「iPhoneXR」を約五年間愛用しており、バッテリーの劣化や画面割れもなく、唯一、マイクが反応せず通話の際にイヤフォンが必要な事ぐらいで、特に不満もなく使用出来ていましたので、スグに機種変する気持ちも必要性も一切ありませんでした。

なのに、何故機種変したかと言うと「Nothing Phone (2a) Special Edition」のデザインを見た瞬間に機種変を決めました。

それでは、一目惚れして購入した「Nothing Phone (2a) Special Edition」を実際に使用してみた率直な感想を忖度なく、ご紹介していきます。

「Nothing Phone (2a) Special Edition」は、スマホ初心者には厳しい?

14年間iPhoneをずっと使用していたので、正直、OSの全く違うAndroidに変更する不安はありましたし、自分が知らなかっただけかもしれませんが、全く知らない企業の商品を購入する不安も当然ありました。

スマホの中では、安い価格ではありますが、使いにくかったら買い替えればいいやって簡単に言える金額ではありませんし、まして、使用中だった「iPhoneXR」が故障しているわけでも不満があったわけでもなく、本来は「iPhone16」が発売されてから機種変する予定でしたので、今すぐ購入する必要はありませんでした。

不安と必要性を考慮すると買わなくてよくない?って誰もが思うと思いますし、自分もそう思いますw

しかも、デザインと限定品ってだけで購入を決定するなんて、無謀にもほどがありすぎて、さぞ後悔していると思いますよね?

正直、OSの違いには慣れが必要だと思います。

確かに14年間当たり前に使用していたので癖づいている部分はありますが、普段使いに困る程使えないってことはありません。

それよりも、初めて「Nothing Technology」のスマホを使用して驚愕したのが、オンライン上にも説明書がなく、Q&A方式の使い方ガイドしかありませんでした。

説明書が同封されていないのは「Nothing Technology」に限らず、ペーパーレス化やコストカットなど、世界的な流れであり理解できます。

自分が今まで購入した商品は、ページ数は様々ですが、オンライン上にキチンと説明書がありましたので、余計に目立つ結果となりました。

今のところ自分は全く問題ありませんが、初めてスマホを購入した方だったらデメリットで終わらず、後悔するのではないかと思います。

あくまで自分が初のスマホだった場合の仮の話で個人的感想ですので、全く問題なく使用できるかもしれません。

「Nothing Phone (2a) Special Edition」メリット・デメリット

個人的には一番の魅力で脱iPhoneを秒で決定したデザインに尽きるのですが、あまりにも個性的過ぎるデザインの為、受け付けない人もいると思います。

多くのスマホがカメラレンズを左上に配置したシンプルなデザインの中、近年のスマホでここまで尖ったデザインは見たことがありません。

ちなみに、ニューヨークの地下鉄の路線図から着想を得て完成した背面のパネルは日本企業の三菱ケミカルグループの「XANTAR Kシリーズ」という特殊ポリカーボネート樹脂が使用されています。

「XANTAR Kシリーズ」は、幅広い用途で使用され、透明性、耐衝撃性、難燃性、耐熱性などに優れているらしく、スマホの素材としては最適だと思います。

とは言え、現在、背面に使用されている素材は、ガラス素材が主流なので、チープに思われる方もいると思いますし、自分も現物を見るまで同じイメージで、メーカーは一台でも多く販売したいからチープに見えない様に抜群の角度で撮影していると思っていましたが、実際に現物を手にして見ると全くチープな感じはありませんでした。

それよりも指紋がつきまくるので、カバーを付ける必要があり、この点に関しては確実にマイナス要素となります。

ホワイトでも結構気になるので、ブラックだとカバーは必須だと思います。

背面で言えば、Nothing Phoneの代名詞で最大の特徴でもある埋め込まれたLEDが通知や音量調整などが視覚的に分かる「Glyphインタフェース」ですが、残念ながら上段部分しか光りません。

価格を考えると背面パネルも含め、十分納得出来ますが、出来れば下段部分にもLEDを採用して欲しかったです。

なので、背面パネルはカバーを付ければ解決するので問題ありませんが「Glyphインタフェース」は、一番の特徴だけに上段だけというのは、マイナス要素となります。

adidasのジャージで例えると、勝利の三本線が上着は確り三本ラインなのに、ズボンは一本も入ってない状態です…あっこれは普通にありますねw

デザインもしくは販売価格のどちらが影響したのか、また、全く違う理由かは不明ですが、忖度なしの本音でレビューですので、願望を含めて全体を光らせて欲しかったです。

コスパスマホ

▲左からブラック、スペシャルエディション、ミルク

自分の場合、デザインから入ったので、メーカーや機能、販売価格など一切知りませんでしたが、調べて一番驚いたのが販売価格でした。

販売価格が異常に安いんです‼

8GB+128GB:49,800円/12GB+256GB:55,800円

「Nothing Phone (2a) Special Edition」は、12GB+256GBしかありませんが、通常モデルのブラックとミルクは、8GB+128GB、12GB+256GBの両方設定されています。

ちなみに限定モデルと通常モデルの価格は全く一緒です。

OSが全く違いますが、iPhone15の場合、6GB+128GBと6GB+256GBの差額が15,000円に対して、8GB+128GBと12GB+256GBの差額がなんと6,000円って安すぎませんか?

しかも、メモリも4GB増えての価格なので異常ですよねw

一般的に普段使いなら6GBもあれば十分なので、12GBも必要ないですし、サーバーに自動保存が出来るので、端末に保存しておく必要もなく128GBで困ることはないですし、実際に「iPhoneXR」は128GBでしたが、特に問題はありませんでした。

なので、15,000円も上がる256GBではなく、128GBを迷うことなく購入します。

ただ、Nothing Phone (2a)の場合、学生にしたら大きいけど社会人だったら6,000円の差なら12GB+256GBを買ってしまいますよね。

実際に自分が公式HPを見た時は、Nothing Phone (2a) の通常モデル12GB+256GBは、売り切れていて通知を受けるになっていました。

販売価格については、円安の影響で軒並み価格が高騰する中、驚きの価格だと思いますし、この機種の最大のメリットではないでしょうか。

ただ、動作の重いゲームをする方やハイスペックなスマホを求める方は、そもそもが最初から候補に入らない機種なので魅力を感じないと思いますが、ずっとiPhoneを購入してきた自分からすると機種変する時は最低12、3万円は必要と思っていたので、この価格でスマホが購入出来るとか全くの予想外で正直ビックリしました。

自分は「Special Edition」しか興味が無かったので購入しませんでしたが、格安SIMIIJmioで通常モデルのブラックとミルクの8GB+128GBが一括購入24,800円と破格値でした。

残念ながら、現在は一万円上がって34,800円ですが、それでも定価より安く購入出来るので、売り切れている可能性もありますが、通常モデルを検討中の方はチェックしてみては如何でしょうか?

「Nothing Phone (2a) Special Edition」は、同じぐらいの機能のスマホと比べても、やはり安いと思いますし、高コスパスマホを考えている人には、候補の一つに入れてもいいと思います。

遊び心満載のNothing Phone

次に個人的に気に入った点は「Nothing Technology」の遊び心です。

ゲームをしている方は、馴染みの言葉だと思いますが「隠しコマンド」が仕組まれています。

「隠しコマンド」は聞いた事が無かったけど、別の言い方の「イースターエッグ」は聞いたことがある方もいるかも知れません。

代表的な隠しコマンドと言えば上上下下左右左右BAではないでしょうか?
コナミが発売したファミコン用ゲーム「グラディウス」に組み込まれ、プレイ中にポーズボタンを押し「上上下下左右左右BA」を入力すると、スピードアップやミサイル、バリアなどパワーアップした状態になり、最初からほぼフルオプションでゲームを始める事が出来ます。

近年で言えば、Google検索の隠しコマンドだったりと色々と隠しコマンドを仕込んでいるので探してみるのも楽しいと思います。

本題の「Nothing Phone」の隠しコマンドですが、自分が購入した「Nothing Phone (2a) Special Edition」のアクセントカラーであるレッド、ブルー、イエローの三色のアイコンが隠しコマンドによって使用可能になります。
ただ、残念なのは、恐らくですが「Special Edition」だけではなく通常モデルでも隠しコマンドを入力すれば使用できることです。

せめて、そこは「Special Edition」を購入したユーザーの特権にして欲しかったので、完全にマイナス要素となります。

細かい部分で言うと、アイコンの色は、自分で選択することが出来ず、ランダムで決定されるので、気に入るまでひたすら設定、解除を繰り返す必要があるので、ここもマイナス要素となります。

結果だけみるとマイナス要素となりましたが「Special Edition」カラーのアイコン対象者とランダム設定がダメなだけで、発売と同時に限定カラーのアイコンを隠しコマンド設定する所は、演出的には申し分なく、遊び心を取り入れる企業方針は購入して良かった点でプラス要素です。

また、アイコンで言えば「Nothing Phone」のロゴと同じタッチのアイコンに変更可能でスマホの画面を見ただけで「Nothing Phone」と判別出来る程、独自性もあり細部までデザインに拘っている点も高評価の理由でもあります。

自分が購入してみて感じたメリット・デメリットですが、他にも色々とありますが、一つづつ詳しく書いていたら小説なみの量になりそうなので、ざっくりと紹介します。

<メリット>

・6.7インチの大画面サイズなのにそこまで重さを感じない。

・バッテリーが5000mAhと大容量且つ急速充電に対応している。

・パッケージが箱菓子の様な作りになっていてオシャレ。

・ベゼルが上下左右すべて同じ幅で四辺均等になっている。

・カメラ部分を上にして置くだけでマナーモードになる。etc.

<デメリット>

・呼び出し音が独特過ぎて、鳴ると恥ずかしいのしかない。

・メーカー保証が一年しかない。

・日めくりカレンダータイプの場合、日にちが自動で変わらない。

・他の大手メーカーに比べ、ネット先生が少ない。etc.

他にも細かい部分を入れるとメリット・デメリットともにありますが、今回はこの辺にしたいと思います。

果たして購入して良かったのか?

結論は、メリット・デメリットありますが、どの機種を購入しても何かしらの問題はあると思いますし、購入して良かったと思います。

勿論、今後使用していくうちに色々と問題点や不満も出てくる可能性はありますが、現段階では、脱iPhoneする前の不安要素もなく、購入を検討している方にはおススメ出来る一台だと思います。

今回は、実際に「Nothing Phone (2a) Special Edition」使用した感想をまとめてみました。

最後までお読み頂きありがとうございました!
次回は、「Nothing Phone (2a) Special Edition」と同時に購入した商品を使用してみた感想をお伝えしようと思います。